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ピアスをした猫日記
新宿区立下落合東公園・15年6月分

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6月2日(月曜日) 曇り時々晴れ 27℃ PM13:10〜
 カボチャが現れた。写真ではまったく分からないが、右目の具合が悪そうだ。与えたエサも口にしない。私の目もよる年並みに弱ってきたのでカボの気持ちも分からなくはない。私達が想像している以上に「野良」生活は大変なのだろう。メロンも母親もやって来なかった。






6月3日(火曜日) 晴れ 27℃ AM9:30〜

 カボが現れたがこっちへやって来ない。
 なぜか、今日はバッグに公園情報センターの女性スタッフ(委員)から頂いていた猫用缶詰二つがある。それを開くとカボが走り込んできた。カボにはそれほどまでいい匂いが届いたのだろう。するとどうだろう、メロンと母猫と父猫(ノミ捕り首輪をしているアレ)と、そしてそしてちょこちょこと赤ちゃん猫もやって来た。初お目見えだ。可愛い。
 赤ちゃんネコは色合いで云うなら母ネコとメロンを足して割ったような紋様をている。そして驚くかなもう固形エサまでカリカリ喰う。父親が食べているそれを横取りしようとして、ギャーと怒鳴られたりもする。それでもめげないでたびたび様子をうかがい、すきあらばと狙っている。この子は元気に成長する。がっつき兄ちゃん・カボをしのぐわんぱく坊主になるような予感もする。楽しみだ。しかしこの日記はあと一月ほどとなった。私のオンボロアパートからこの公園まで三十分近くかかり、通勤の道筋でもないので観察終了以降、ここへはめったに来られなくなる。
 今日見た赤ちゃんネコは一匹だけ。ほんとうに一匹しか産まれなかったのかどうかはもう少し経たないと分からない。
 それでもおめでとう、ほんとうにおめでとう。やはり産まれてくるものは愛おしい。


6月9日(月曜日) 晴れ 26℃ PM13:50〜

 メロンとカボチャが一緒に現れた。
 近ごろ与えるエサをあまり食べない。飽きたのだろうか。このキョウダイはエサに飽きるほどいろいろなモノをいろいろな人々から貰っているのだろうか。
 母ネコに連れられてまた「あの赤ちゃんネコ」がやって来た。固形エサもカリカリ云わせて食べる。これはメロンやカボチャとまったく変わらない。
 母ネコはそうした「赤ちゃんネコ」を少し離れた場所からジッと見ている。母ネコにエサをあげても知らん顔をするほど「赤ちゃんネコ」に集中している。赤ちゃんや幼い子どもを公園に連れてきては知り合いの女性とぺちゃくちゃばかりに熱中している人間とはまったく違う。

6月10日(火曜日) 曇りのち雨 23℃ PM13:25〜
 
カボチャがやって来た。最近ではめずらしいほどエサを一所懸命に食べる。いやそうでもない。横見はするし、何故か盛んに茂みの中を気にする。そして園内では不機嫌に泣き続ける赤ちゃんがいて、それも気になっているようだ。
 草刈りをした草が一人用ベンチうしろに積んである。それがカボにとってはベットになっていた。幸せそうに目をつむりウトウトし始める。
 私もこんな時間が好きなのだが…。 




6月16日(月曜日) 曇り 24℃ PM13:25〜
 メロンが出入口付近にいた。母猫もいる。その理由は簡単だった。メロンのそばにいた(正確にはメロンがそばにいた)若者が菓子パンを食べていたのだ。メロンと母猫それのおこぼれに扱っていたようだ。
 走ってやって来たメロンにエサを与える。メロンはそれを食べるが、やはり気になるのはお兄ちゃんの菓子パンだ。メロンはそっちばかりを気にする。一言断っておくが、お兄ちゃんの食べていた菓子パンの種類はわからない。
 そしてやっぱりメロンはこっちのエサを大部分残したまま、お兄ちゃんの方へ戻った。しかし残念ながら彼の菓子パンタイムは終わっていた。メロンはトイレ脇でふて寝をする。ドライな母猫はこっちにやって来ると、メロンが食べ残したエサを食べる。
人間、良いことばかりはない、いや猫だって良いことばかりはない。

6月18日(水曜日) 雨 27℃ PM13:20〜
 
小雨が降り続く。雨の苦手な猫たちは出てこないだろうと思いつつやって来た。
 園内を「メロン、カボチャ」と呼びつつ2周3周する。しかしだれもやって来ない。そんなとき、隣家の庭先から猫の唸り声がした。私への合図とは全く違う、威嚇に満ちた唸り声だった。そしてそれが私の知っている猫たちの声かどうかも分からない。
 誰もやって来ないので帰ろうとすると、カボが茂みの中から出てきた。
 「来るならもっと早く来い」と云いたかったが、何を云っても無駄なのでそれをグッと呑み込んだ。
 やっぱりカボやメロがやって来ると嬉しい。



6月24日(火曜日) 雨 24℃ AM9:50〜
 カボチャがやって来た。私の周りをウロウロするので早急エサを与える。しかし全く食べない。近ごろカボチャもメロンもこっちの出すエサをほとんど食べない。飽きているのは間違いない。ピアス猫たちはそれでも十分生きていけるのだから羨ましいとも云える。
 メロンは現れなかった。






6月29日(日曜日) 晴れ 31℃ AM8:50〜
 日曜日でも朝の9時前は公園も静かだ。梅雨空の中、今日と明日は晴れるので、10時を過ぎるとにぎやかになるだろう。
 メロンとカボチャを探し歩いたが現れない。朝寝坊の猫などいるのだろうか。犬はあんがいいつまでも寝ているが、猫はどうなのだろうか…。もしかするとどこかで美味しい朝定をお召し上がりになっているのかもしれない。
 この日記も残すところ数日となる。7月5日が最終日なのでちょうど一週間しかない。そのうち何日ここへ来れるだろうか。そしてどの猫たちとお別れが言え、お礼も伝えられるだろうか。
 今日は最後まで一匹も現れなかった。

6月30日(月曜日) 晴れ 28℃ P13:10〜
 今日も現れない。いくらメロン・カボチャと呼び廻っても一匹たりと出てこない。この日記が終わろうととている今、二日続けてピアス猫が現れないのは、なにか私に恨みでもあるのだろうか。
 三十分ほど待ったが、まったく現れる気配がないので帰ろうとしたとき、カボチャがやって来た。
 「もうすぐお別れなんだぞ、身体には気を付けろよ。おまえは目が弱そうだから蚊や虫には注意しろ。それからエサをあんまり好き嫌いするな。そんなことをしていると長生きできんぞ」と伝えるが、まったく聞いている様子はない。それも仕方あるまい。どうせ私との中は行きずりでしかなかったのだから…。


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